2択で学ぶドイツ語文法練習帳 – 入門・基礎編

はじめに

本書はドイツ語の文法力を鍛えるための教材です。

ドイツ語文法は変化が多く、習得が難しいと言われることがありますが、英語に比べてルールが明確であり、規則さえ覚えてしまえば、あとはパズルのように適切な語を当てはめるだけで言語を運用することができます。

しかし、一般的な紙の参考書にはページ制限があり、決まったページ数であらゆる項目を網羅しなければならないため、似たような問題を複数掲載することは難しく、学習者がルールをマスターする前に次の項目へと進んでしまいます。

それゆえ「なんとなくドイツ語を読むことはできるけれども、書けないし、話せない」また「テストで点数が取れない」といった事態が生じます。

学習者が効率よく確実にドイツ語の文法力を手に入れるにはどうしたらよいかということを意識して本書を作成することにいたしました。

本書の特徴

  • 紙の参考書では掲載できない量の練習問題を用意しました。
  • 文法の習得を最優先に考え、1問ごとに解説・文法表を繰り返し掲載しました。
  • 同様の理由から、正解へのプロセスを意識させるために問題を全て2択にしました。
  • 独検など各種試験で頻繁に狙われる問題を優先して掲載しました。
  • ネイティブによる標準ドイツ語での音声ダウンロードを用意しました。
  • 巻末付録としてドイツ語と日本語の例文だけをまとめて掲載しました。

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本書の使い方

本書を頭から順番に読んでいくことで入門・基礎レベル(CEFR A1〜A2程度)の文法力を体系的に身につけることができます。

各単元ごとにポイントをまとめてありますので、学習者はそれらを一読の上、問題に挑戦してみてください。

問題を解く際は「どうしてその選択肢が正解になるのか?」ということを意識するよう心がけてください。また、問題を解いた後も解説や文法表に目を通すようにしてください。

ただ正解を選ぶのではなく、理由を述べられるようにすることで、単元を終えた後の理解度も大きく異なってくるはずです。

Kindleの機能

Kindleにはスクロール表示の機能が搭載されておりますが、本書は1ページごとに問題と解説を交互に掲載しているため、この機能をOFFにしていただくことで、学習がスムーズになります。

また、Kindleにはマーカー・ブックマーク・フラッシュカードなどの機能がついているので、これらの機能も併用することで、本書を自分好みの単語帳に仕上げることもできます。

音声を聴きながら音読

巻末ページに記載してあるURLから音声ダウンロードが可能です。最初は音声を聞きながらページをめくるだけでもよいですし、慣れてきたら是非声に出して例文を読んでみてください。声に出して例文を読むだけで、頭ではなく口がドイツ語を覚えるのを実感できるはずです。また、移動中などは音声を聞きながら、シャドーイングや通訳の練習もできます。

格変化の記載に関して

格変化は以下の略語で記載しています。

【1格】N : Nominativ
【2格】G : Genitiv
【3格】D : Dativ
【4格】A : Akkusativ