【ドイツ語文法】定動詞の位置・平叙文・疑問文・否定文

ここでは定動詞の位置について学習します。ドイツ語の語順は日本語と似ていますが、定動詞の位置については文の種類ごとに色々な規則があります。まずは平叙文と疑問文の定動詞の位置について学びます。

平叙文:定動詞第2位

下の2つの文はいずれも同じ語を用いて文を作っていますが、それぞれ語順が異なります。ただし、定動詞は必ず2つ目(2セット目)に置かれていることに注意してください。

Sie kommt morgen.
彼女は明日来ます。
Morgen kommt sie.
明日彼女は来ます。

文成分

1つ目の平叙文では「主語・述語・その他」という語順になり、定動詞は2番目の位置に置かれます。一方で2つ目の平叙文は「その他・述語・主語」という語順です。ドイツ語は主語、述語の他に時間、様態、場所などを表す状況語や目的語などは1セットで考え、これらを文成分と呼びます。

つまり、1つ目の文は「主語・述語・時間を表す文成分」であり、2つ目の文は「時間を表す文成分・述語・主語」だとわかります。また、文成分は意味上のまとまりなので、複数の語で形成されることもあります。

時間

Im Jahr 2025 reisen wir nach Deutschland.
2025年に私たちはドイツへ旅行する。

この文では im Jahr 2025(2025年に)と nach Deutschland(ドイツへ)がそれぞれ1つの文成分であり、2つ目の位置に reisen という動詞が来ていることが分かります。

場所

Vor dem Fernseher schläft er immer.
テレビの前で彼はいつも眠る。

この文では vor dem Fernseher(テレビの前で)と immer(いつも)がそれぞれ1つの文成分であり、2つ目の位置に schlafen という動詞が来ていることが分かります。

定動詞第2位の原則

1つの分成分 | 定動詞 | 他の分成分

もう少し細かく見てみましょう。ドイツ語では主語が文頭に来るとは限りません。主語以外の文成分を強調したい時などは、その文成分を文頭に置くことがあります。しかし、その時も定動詞は必ず第2位(2セット目)に置きます。これを定動詞第2位の原則と言います。

Aus Wien kommt sie.
ウィーンから彼女は来たんです。

aus Wien は「ウィーンから」というまとまった意味を持っており、aus と Wien は切り離すことができない1つの文成分とみなされますので、定動詞は原則通り第2位に置かれていることが分かります。

Sehr fleißig arbeite ich.
とても熱心に私は働きます。

sehr は fleißig を修飾する語なので、単独で文頭には置けません。この場合も sehr と fleißig で1つの文成分とみなすため、第2位に動詞が置かれているのが分かるはずです。

Japanisch lernt sie.
日本語を彼女は学んでいます。

Japanisch はこの文の目的語であり、1語で1つの文成分になっています。

つまり、ドイツ語の平叙文では定動詞が第2位に置かれることが重要であり、英語とは異なる言語だと分かるはずです。

主語 – 動詞 – 状況語

Sie kommt immer spät.
彼女はいつも遅れて来る。

状況語 – 動詞 – 主語

Morgen kommt er.
明日彼は来る。
Am Samstag kommt er.
土曜日に彼は来ます。

morgen は「明日」という意味で1語で1セット、Am Samstag は「土曜日に」という意味で2語で1セットになるため、その後ろに動詞が来ます。

Herr Stark wohnt in Frankfurt.
シュタルク氏はフランクフルトに住んでいます。
In Frankfurt wohnt Herr Stark.
フランクフルトにシュタルク氏は住んでいます。
Frau Wollmann kommt aus Dresden.
ヴォルマンさんはドレスデンの出身です。
Aus Dresden kommt Frau Wollmann.
ドレスデンからヴォルマンさんは来ています。
Herr Schmidt lernt Japanisch.
シュミット氏は日本語を学んでいます。
Japanisch lernt Herr Schmidt.
日本語をシュミット氏は学んでいます。
Andreas und Caroline spielen zu Hause.
アンドレアスとカロリーネは家で遊んでいます。
Zu Hause spielen Andreas und Caroline.
家でアンドレアスとカロリーネは遊んでいます。
Ich fliege nach Deutschland.
私はドイツへ飛行機で行きます。
Wir lernen Italienisch.
私たちはイタリア語を学びます。
Wir kommen aus Tokio.
私たちは東京の出身です。
Du reist nach München.
君はミュンヘンへ旅行をします。
Sie wohnen in Wien.
彼らはウィーンに住んでいます。
あなた(方)はウィーンに住んでいます。

疑問文

疑問文には「いつ?・どこで?・誰が?」といった疑問詞のある補足疑問文と、「はい・いいえ」などが答えとなる決定疑問文の2つがあります。

補足疑問文は定動詞第2位

疑問詞 – 動詞 – 他の文成分

補足疑問文では疑問詞を文頭におき、定動詞を第2位に置きます。

Wo wohnt sie? - Sie wohnt in Stuttgart.
彼女はどこに住んでいますか? - 彼女はシュトゥットガルトに住んでいます。

補足疑問文のイントネーションは相手に問いかけたり、話のきっかけを掴む場合には尻上がり、相手を問い詰めたり、 事実を尋ねるだけの場合は尻下りになります。

Was lernen Sie? - Ich lerne Französisch.
あなたは何を学んでいますか? - 私はフランス語を学んでいます。
Woher kommt sie? - Sie kommt aus Bonn.
彼女はどこの出身ですか? - 彼女はボンの出身です。

wo は「どこで」woherは「どこから」wohinは「どこへ」という意味の疑問詞です。

Wer kommt morgen? - Morgen kommt Christoph.
誰が明日来ますか? - 明日はクリストフが来ます。

wer は英語の who に相当する疑問詞で、必ず主語として使われ、定動詞は3人称単数の形になります。

Bis wann arbeiten Sie? - Ich arbeite bis 20 Uhr.
いつまであなたは仕事をしますか? - 私は20時まで仕事をします。

前置詞 bis と 疑問詞 wann は2つ合わさることで「いつまで」という1つの文成分になるため、定動詞は規則通り第2位に置かれます。

Was lernen Sie? - Ich lerne Englisch.
あなたは何を学んでいますか? - 私は英語を学んでいます。
Was trinkt er? - Er trinkt Bier.
彼は何を飲んでいますか? - 彼はビールを飲んでいます。
Wer kommt aus Leipzig? - Frau Sander kommt aus Leipzig.
誰がライプツィヒの出身ですか? - ザンダーさんがライプツィヒの出身です。
Woher kommt ihr? - Wir kommen aus New York.
君たちはどこから来たんですか? - 私たちはニューヨークから来ました。
Wohin fliegt sie? - Sie fliegt nach Paris.
彼女はどこに飛行機で行きますか? - 彼女はパリへ飛行機で行きます。
Wie heißen Sie? - Ich heiße Katharina Moser.
あなたはどのようなお名前ですか? - 私はカタリーナ・モーゼルという名前です。
Wo wohnen Sie? - Ich wohne in Salzburg.
あなたはどこに住んでいますか? - 私はザルツブルクに住んでいます。
Wohin fliegt ihr? - Wir fliegen nach Zurich.
君たちはどこへ飛行機で行きますか? - 私たちはチューリヒへ飛行機で行きます。
Woher kommt er? - Er kommt aus Bern.
彼はどこから来ましたか? - 彼はベルンから来ました。
Was spielt er? - Er spielt Fußball.
彼は何をしていますか? - 彼はサッカーをしています。
Wann tanzen Sie? - Ich tanze am Samstag.
あなたはいつダンスをしますか? - 私は土曜日にダンスをします。
Bis wann arbeitet er? Er arbeitet bis 22 Uhr.
いつまで彼は仕事をしますか? - 彼は22時まで仕事をします。

決定疑問文は定動詞第1位

決定疑問文では定動詞が文頭に置かれます。

動詞 – 他の文成分

Lernen Sie Deutsch?
あなたはドイツ語を学んでいますか?

決定疑問文への返答は Ja(はい)と Nein(いいえ)になります。ドイツ語には英語の Do you… ? や Does he… ? といった代動詞は用いません。

ドイツ語の YES と NO

Ja : はい
Nein : いいえ

Kommt sie morgen? - Ja, sie kommt morgen.
彼女は明日は来ますか? - はい、彼女は明日来ます。
Kommt er morgen? - Nein, er kommt morgen nicht.
彼は明日来ますか? - いいえ、彼は明日来ません。

否定文

文全体を否定する場合は否定詞 nicht を文末に置きます。特定の語句を否定する場合は nicht を語句の直前に置きます。*詳細に関しては後述いたします。

Wohnen Sie in Deutschland? - Nein, ich wohne nicht in Deutschland.
あなたはドイツに住んでいますか? - いいえ、私はドイツに住んでいません。
Kommt sie heute? - Nein, sie kommt nicht heute.
彼女は今日来ますか? - いいえ、彼女は今日来ません。
Trinken Sie Wein? - Ja, ich trinke Wein.
あなたはワインを飲みますか? - はい、私はワインを飲みます。
Tanzt du heute? - Ja, ich tanze heute.
君は今日ダンスをしますか? - はい、私は今日ダンスをします。
Arbeitet sie zu Hause? - Ja, sie arbeitet zu Hause.
彼女は家で働いていますか? - はい、彼女は家で働いています。
Kommen sie aus Frankreich? - Ja, sie kommen aus Frankreich.
彼らはフランスの出身ですか? - はい、彼らはフランスの出身です。
Wohnt er in Bremen? - Ja, er wohnt in Bremen.
彼はブレーメンに住んでいますか? - はい、彼はブレーメンに住んでいます。
Bleiben sie den ganzen Tag zu Hause? - Ja, sie bleiben den ganzen Tag zu Hause.
彼らは一日中家にいますか? - はい、彼らは一日中家にいます。

否定疑問文:定動詞第1位

「〜しないですか?」という否定疑問文の場合は答え方が異なります。

肯定する場合は Nein, 否定する場合は Doch を使います。つまり、相手に同意する場合は nein(そうなんです) となります。一方で否定疑問文を否定する場合は doch(違います・いえいえ)というニュアンスになります。

また、否定疑問文でも定動詞は文頭に置かれます。

肯定 : Nein(そうなんです)
否定 : Doch(違います・いえいえ)

Rauchst du nicht? - Nein, ich rauche nicht.
君はタバコを吸わないのですか? - そうなんです、私はタバコを吸いません。
Rauchst du nicht? - Doch, ich rauche.
君はタバコを吸わないのですか? - 違います、私はタバコを吸います。
Rauchen Sie nicht? - Nein, ich rauche nicht.
あなたはタバコを吸わないのですか? - そうなんです、私はタバコを吸いません。
Rauchen Sie nicht? - Doch, er raucht.
あなたはタバコを吸わないのですか? - いえいえ、彼はタバコを吸います。
Arbeitest du morgen nicht? - Nein, ich arbeite nicht.
君は明日仕事をしないのですか? - そうなんです、私は仕事をしません。
Arbeitest du morgen nicht? - Doch, ich arbeite.
君は明日仕事をしないのですか? - いえいえ、私は仕事をします。
Lernen Sie nicht Deutsch? - Nein, ich lerne nicht Deutsch.
あなたはドイツ語を学ばないのですか? - そうなんです、私はドイツ語を学びません。
Lernen Sie nicht Deutsch? - Doch, ich lerne Deutsch.
あなたはドイツ語を学ばないのですか? - いえいえ、私はドイツ語を学びます。